7つの習慣

「7つの習慣」スティーブン・コヴィー著をバイブルにするビジネスと人生の成功法則

本当に大事なのは、「本質をつかむ力」

良い情報を決められた時間の中で吸収するには速読や音声を倍速で聴くことも良いですが、人生においても最重要事項がつまっている「7つの習慣」だけは、精読することをお薦めします。

巷に溢れる時間管理術や自己啓発本を読むよりも、まずはこの1冊です。

自分が成長し、成功するには必須の力 

これだけデジタル化が進むと10年前には考えられなかったほど情報が溢れています。そして有り難いことに世界中の情報にアクセスすることも容易です。

しかしながら、同時に情報に踊らされるあまり、本来なら優先順位の低いものに一生懸命になり、大事なことを後回しにしていないでしょうか?

企業にはよく「企業理念」「ミッションステートメント」がありますが、個人はどうでしょう?

重要なことにフォーカスする習慣をつけるために、7つの習慣を1つずつ見ていきましょう。

第1の習慣 主体的である -BE PROACTIVE

Proactive(主体的) vs. Reactive(反応的)

主体的の定義とは・・・

「自発的に行動する」のはもちろんのこと、人間として

自分の人生の責任を引き受けることも意味する。

責任は英語で Responsibility。

Response =反応

Ability =能力

主体性のある人は、このレスポンシビリティを認識している。

主体的であれば、「他人にどう思われるか?」などという視点で行動をとることがなくなり、自分の価値観を大切に出来て、自己肯定感も高くなるはずです。

第2の習慣 終わりを思い描くことから始める - BEGIN WITH THE END IN MIND

実は、この章が私にとっては一番印象的かつインパクトがありました。

これは、何年も前から自分で意識していたことだったからです。

一度病気になって入院や手術を余儀なくされた人などは考えたことはあるかもしれません。

「自分が死ぬとき、どんな人だったと言ってもらいたいか?」

「死ぬときに後悔したくない」

何も暗い話をしたい訳ではなく、人生を豊かにしたい、どんな自分になりたい、何をやり遂げたい・・・

その最終ゴールを最初に決定すればやるべきことがおのずと見えてきますし、無駄なことも削除していくことが出来ます。

あなたの「個人のミッションステイトメント」は何ですか?

第3の習慣 最優先事項を優先する - PUT FIRST THINGS FIRST

大事だと分かっていても、つい後に回してしまう作業……、何日たっても手を付けられない状態に、自己嫌悪。

そんな経験はありませんか?

昔は時間管理をしっかりやって、スケジュール帳の隙間を埋めるとすでに出来たような気持ちになることがあります。

しかしながら、本当に効率的な管理とは

「優先するべきことを優先する」

このことを第一番に考えたスケジュール作り、やることリストです。

第1領域

緊急で重要なこと

第2領域

緊急でないが、重要なこと

第3領域

緊急だが、重要でないこと

第4領域

緊急でなく、重要でないこと

多くの人は、第1領域の仕事や作業をして1日が終わっていきます。

そして、残りの時間はTVやNetflixをぼんやりみたり、インターネットサーフィンをしたり、スマホで何度もメッセージを確認したり、Facebookを見たりして過ごします。(第4領域)

ですが、ミッションステイトメントに関わってくる活動は、実は第2領域。

ここに割く時間を多くとったり、一日に少しだけでも時間をとって進めることが出来たら、長期的に見てかなり違いが出るに違いありません。

この考え方をいつも気にかけていると、長期的、かつ全体を俯瞰するヴィジョンが持てるようになります。

第4の習慣 Win-Winを考える - THINK WIN/WIN

これは良く言われていることですが、意外と出来ていないもの。

「7つの習慣」の中で、スティーブン・コヴィー氏は、人間関係の6つのパラダイムを紹介しています。

Win-Win   自分も勝ち、相手も勝つ

Win-Lose  自分が価値、相手は負ける

Lose-Win  自分が負けて、相手が勝つ

Lose-Lose  自分も負けて、相手も負ける

Win      自分が勝つ

Win-Win or No Deal 自分も価値、相手も勝つ、それが無理なら取引しないことに合意する

Win Winの考え方で交渉事を行えば、良い関係を作れる上に、ビジネスも気持ちよく成功します。

お互いの利益を考え、お互いに満足できる結果を一緒に目指すからです。

妥協するのではなく、より良い新たな方法、選択肢を一緒に見つけるのは、とてもクリエイティブで効果的な方法です。

世の中にはWin-Loseしか頭にない人が実際に存在します。何故そんな事が出来るのか理解不能ですが、自分が得をすることしか考えていない人たちです。

そういった相手とは、Win-Winの関係は築ける訳がありません。逆に言うとそういった人を見抜く力も必要となります。

第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される -  SEEK FIRST TO UNDERSTAND, THEN TO BE UNDERSTOOD

「聞き上手になる」

多くの人が苦手としていることです。

相手の事を理解すること、真剣に耳を傾けてみること、それがなくしては、一方的に理解されることを期待しても難しいですね。

セレステ・ヘッドリー女史のTED TALKでこんなプレゼンテーションがありました。

10Way to have better conversation

(より良い会話をするための10の方法)

内容に関しては別記事にしたいと思いますが、セレステ・ヘッドリー女史が最後に言っていたことが印象的でした。

「Be prepared to be amazed!」

(驚く準備をしておきなさい!)

どんな人にも魅力的なところがあります。自分にない魅力、考え方、それを話を良く聞くことによって得られるのです。

きっと驚くような発見や、びっくりするような楽しさを得ることが出来るから準備しておいてくださいね!

そんな感じです。

嬉しい驚きを体験したいなあ~、と思って人の話を聞いたら楽しそうじゃないですか?

第6の習慣 シナジーを創り出す -  SYNERGIZE

個人個人の力だけではなし得ないことが、他者との、または事象のシナジー効果(相乗効果)で、思いもがけない大きな結果を生み出すことがあります。

信頼関係に基づいたコミュニケーションに基づいて生み出される、創造される新しくて大きな成果。

そういった経験はぼーっとしていて体験できるものではありません。

「違いを尊重することがシナジーの本質」

これを本当に理解し、実行するのは、日常生活の中で結構難しいかもしれませんが、いつもこの事を思い出すことは大事です。

これは、Gallup Strength Finderの「強みにフォーカスする」と大いに関係があります。

人はそれぞれの強みがある、違うのは当たり前、それを尊重しながらコラボレーションする。この考え方を持つことでかなり生まれる成果が異なります。

夫婦やカップル間での喧嘩も、違いを認めることで多くの問題が解決するかもしれません。

男と女の本質は、ぜんぜん違うのだから、その違いを尊重して良く相手の話を聞いて理解しようとしないと、永遠と平行線を辿り不幸な結果になりかねません。

会社での人間関係や夫婦関係に悩んでいる人たちがいたら、「7つの習慣」をそれぞれ一冊ずつ買って読んでみる事をおススメします。

第7の習慣 刃を研ぐ - SHARPEN THE SAW

最後は、自分自身への投資、4つの側面の刃を研ぎ、

バランスを良くしていき、より高い次元へ持っていくこと。

 

■ 肉体 (運動、栄養、ストレス管理)

■ 精神 (価値感の明確化と決意、学習、瞑想)

■ 知性 (読書、視覚化、計画立案、執筆)

■ 社会・情緒 (奉仕、共感、シナジー、内面の安定)

 

これは、個人でも組織でもいえる事なので、チームワークが上手く行っていないと悩む場合にはどこかがいびつになっていないか確認すると良いですね。

このバランスが取れている組織では、メンタルな問題を抱える社員はあまりいないのではないでしょうか?

スティーブン・コヴィー氏の「7つの習慣」をすでに読んでいる人には釈迦に説法だと思いますが、この記事は、私の備忘録の意味もあり、また人生においてあまりにも大切な事ばかりなので要点だけはいつでも引き出せるように、と記しました。

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